January 8th 1969
Lorensberg Circus, Goteborg, Sweden
CAT'S SQUIRREL
Bootleg


DISC ONE
1. Voodoo Chile (Slight Return)
2. Foxy Lady
3. Red House
4. Sunshine Of Your Love
5. I Don't Live Today
6. Hear My Train A Comin'

1=Voodoo Child (slight return)


DISC TWO
1. Spanish Castle Magic
2. Purpe Haze
3. The Star Spangled Banner
4. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
5. Fire
6. Hey Joe
7. Catfish Blues
8. The Wind Cries Mary
9. Purpe Haze
10. Spanish Castle Magic
11. Wild Thing

4-11=LIVE AT TIVOLI KONCERSAL, Copenhagen, Denmark, january 7th 1968

Starquake / SQ11 / Release ?

 2000年の最初を飾るのが、1969年1月8日のレビューだっていうんだから、ジミ・ヘンドリクスにはミレニアムもどこ吹く風といったところか。 さて、こちらの物件。個人的には、レアな音源だったので手垢にまみれる前に手に入れておいた。翌日1月9日の音源はよく目にするのだが、その前日8日となるとまだ聴いたことがなかった。別段、期待もせずに買ってみたのだが、これが割といい。
 DISC ONEとDISC TWOの3までが、1969年1月8日のスウェーデンで、4〜11が1968年1月7日のデンマークである。1月7日、8日と並んでいるものの、いかんせん国どころか、年代が違うんだから、北欧という共通項以外に、この並びには大きな意味が潜んでいるとは思えない。

  そんなことで、ここでは1969年1月8日(スウェーデン)の紹介をしましょう。ちなみに、この日は18:30と21:00の2ステージが行われているが、ここに収められている音源の詳細は、手持ちの資料では、とうとう明らかに出来なかった。ご存知の方、教えてください。
 オープニングにいきなり「Voodoo Child (slight return)」を持ってくるという、普段の逆さまとも思えるセットがまず目を引く。
 次に目を引くのが、1曲1曲の演奏時間の長さである。これがまた、ブートにありがちな演奏以外の音が存分に収録されているという常套手段じゃないからうれしい話だ。
  もう一度言うが、のっけから「Voodoo Child (slight return)」で、しかも13分を超える長尺の演奏である。1回目のソロ中盤にはミッチのソロを挟みつつ、徐々にジャムの様相を呈していくのが分かる。全編ノリノリとはいかないが、最後はウッドストックを彷彿させるアウトロで閉めている。
 「Foxy Lady」は、いつものように『この会場にいる誰かのガールフレンドに捧げる』と小洒落た文句を浴びせてスタート。この曲は、ソロのインプロ性よりも、むしろリフやサビでのフレーズに興味が集中するのだが、ここでもサビでクールなフレーズを披露。
 「Voodoo Child (slight return)」〜「Foxy Lady」と激しいパフォーマンスを演じた後、チューンナップ・タイムを取り、「Red House」へ。しっとりと始まった「Red House」も、ソロを迎えるとノエルの淡々黙々とリピートされるベースライン上を、ジミのフェンダーが所狭しと這い回る。そして、そのまま大暴れかと思わせておいてのしっとり攻撃再開。決して初耳の演奏ではないが、この辺りのプレーンな音使いもいいなぁ〜なんて再確認していると、これがブートには珍しく、いきなりのカット。
 しかも、ブートらしいのが、オフィシャルのように聴くものを騙すような高度なカットではない。テープの交換かという突然のカットなんだから、潔いにもほどがある。
 一瞬虚を衝かれた間に、「Sunshine Of Your Love」が始まる。しかし、よくよく聴いてみると、この日のジミ、今いちノリ切れてない。少なくとも、ここまでの演奏は、ジミが引っ張るというよりも、自らに探りを入れながら徐々に加わっていくという受け身な演奏が目立つのである。
 「Here My Train A Comin'」でも、前半は復活を思わせる演奏だったものの、中盤から一気にスローダウン。まあ、この曲ではさほど珍しくないとは言え、こうも中盤からのスローダウンが顕著だと、益々その気分のほどを察してしまうというもの。
 おいおい2000年最初のレビューがこんなかい、といささか困惑している皆さん。ご安心下さい。DISC2へ入ってらの演奏は随分と力を取り戻しています。
 「Spanish Castle Magic」に入る前は、観客を軽いジョークで沸かせる回復ようだ。力強いイントロが、聴く者をひとまず安心させてくれる。ソロではミッチにソロを叩かせるが、ミッチの盛り上げが功を奏する形で見事にジミをっ張り出してくる。そして、2回目のソロでは、お染みの単線スライド・パターンも織り交ぜつつ、物語性の溢れる見事な演奏を見せてくれる。
 この勢いを引っさげて「Purple Haze」へそのまま突入。「Spanish Castle Magic」〜「Purple Haze」というレアな繋げ方だ。そして、最後に驚かせられるのが「Purple Haze」のアウトロから「Star Spangled Banner」を歯弾きでこなすというもの。さわりだけ演奏するというのは珍しくないが、ほとんど全編を歯でやっつけてるんだから、これは観客も驚かされたこと必至である。
 そんわけで、とりあえず1969年1月8日のステージはこの辺で。残りのテイク、1968年1月7日(デンマーク)でのステージの模様は次回ということで。

January 23rd 2000 K. Seki