May 30th 1968
The Hallen Stadion, Zurich, Switzerland
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| BEAT MONSTER CONCERT HISTORIC CONCERT VOL.3 |
Bootleg |
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1. Intro/Voodoo Child (sight return) 7:00
2. Stone Free 2:58
3. I Don't Live Today 5:08
4. Red House 13:10
5. Hey Joe 4:20
6. Foxy Lady 4:47
7. Manic Depression 4:11
8. Let Me Stand Next To Your Fire 3:26
9. Purple Haze 6:17
10. Intro/Stone Free 4:13
11. Mocking Bird (duet with Dusty Springfield) 2:04
12. Voodoo Child (slight return) 3:40
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| DANDELION / DL 095 / 1999 |
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ミッドナイト・ビートがレーベル名を変えてブート界に再登場したダンデライオンから。タイトルからも推測がつくように例の『HISTORIC』シリーズの第3弾だ。参考までに、『HISTORIC COCERT 』(VOL.1)は、1968年8月23日、ニューヨーク・ロック・フェスティヴァルを完全収録したもので、『HISTRIC CONCERT VOL.2』は、1969年3月25日のサン・ホセ・ポップ・フェスティヴァルをこれも完全収録したものである。
そして、新生ダンデライオンからの本アルバムは、1968年5月30日にスイスはチューリッヒで開催されたビート・モンスター・コンサートでのテイクだ。しかし、このアルバム。悲しいかな3作中最も音質が悪い。ホール特有の反響がすごいのなんのって、1曲目の「Voodoo Child」に至っては、ほとんどジミのボーカルしか聞こえんといった感じ。もちろん、録音の主はオーディエンスだと思われるが、こいつもずいぶん後ろの席を取ったもんだ。そんな訳で、何だかいきなり意気消沈。
悲しい気分に拍車をかけるように、次の「Stone Free」では暴動勃発!!ワンコーラス歌い終わらないうちに演奏をストップしてしまう。何でも、ステージにはビールの缶やら椅子やらが飛んできているってんだから、さあ大変。MCが飛び出してきて、なだめようと懸命になっている叫び声が会場に響き渡る。
気をとり直しての「I Don't Live Today」なのだが、暴徒と化した観衆の野次やら罵声が飛び交う中でのプレイには、数々の暴動をステージから見てきたジミとは言え、気分のいいものではない。ありきたりのプレイで中途半端にアウトロを迎えてしまう。
「俺達は暴れに来たんじゃない。楽しみに来たんだ」と改心したかどうかは分からないが、「Red House」では一同見事に落ち着きを取り戻している。ジミの紡ぎ出す渾身のブルースが群衆を圧倒したか。お陰さまで、悪い音質もこれで少しは聴けるようになる。しかし、あんなことがあったんじゃジミの気分は最悪といった感じ。ソロからは、みるみる元気をなくしていく。やばいやばい、フェードアウトかと思いきや、すんでのところでパラシュートが開いたようにふんわりとカムバックするもののイマイチ煮え切らない。
「Hey Joe」〜「Foxy Lady」とファン期待の曲の連発にオーディエンスは今まで見せなかった盛り上がりを見せるが、ジミのプレイはそれこそジミなものだ。特に面白いフレーズを披露するでもなくフラットな印象を受ける。
「Manic Depression」を無難にこなすと、少し気分が乗ってきたのか、オーディエンスに向かって軽くベシャリを入れた後に「Fire」へ突入する。コンパクトにまとめて、ノリもいい。
せっかく乗ってきたのに残念だが、「Thank you very very much for coming, bye」の言葉とともに迎えた「Purple Haze 」で幕を閉じる。
さて、音質、内容ともにパッとしないこのアルバムの最後には、せめてもの償いにとばかり、ボーナス・トラックが付いている。ご覧の通り、10〜11の3曲である。本編では何が何だか分からなかった「Voodoo Child」に、途中でプレイをストップした「Stone Free」の両曲が選曲されているのはレーベル側の計らいと取れなくもない。
いずれの曲も、1968年6月5日に英国のATVテレビの番組「It Must Be Dusty!」で放映されたスタジオ・ライブのものである。「Dedicated to Bryan Jones」のコメントとともに始まる「Stone Free」。さすがにこちらは、本編とは打って変わってどのパートもしっかり聴くことができる。雰囲気はBBCセッションに近いコンパクトなプレイ。
テレビ番組だし、どこに行くのか分からないプレイはできないというもの。
「mocking Bird」は、当番組の司会を務めるダスティ・スプリングフィールドとのデュエットだ。もちろん、ジミはバッキングに徹するわけだが、このバッキングにやはりセンスが光る。数々のセッションを重ねてきたジミならではの、曲のイメージをサウンドに変える才能がここでも見事に発揮されている。
「Voodoo Child」をコンパクトにまとめ上げるというのは難しい。どんなプレイを聴かせてくれと思いきや、やっぱりニ度目のソロ中盤で編集されている。残念だが当然。
それにしてもこのアルバムは、かのダンデライオンからの音源にしてはガッカリな内容である。強いて言えば、ボーナス・トラックの「mocking Bird」のバッキングが新鮮てぐらい。
おいおいこんな内容で「HISTORIC CONCERT」なんて言っちゃっていいのかい、といったところなのでダンデライオンもさすがにネタに窮しているのかも知れない。最後に一言、お勧めできません。
December 11th 1999-K.Seki
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