1.
Burning Desire
2. Hoochie Coochie Man
3. Message To Love
4. Ezy Ryder
5. Power Of Soul
6. Earth Blues
7. Changes
8. Lover Man
9. We Gotta Live Together
10. Baggy's Jam
11. Earth Blues
12. Burning Desire
DAGGER RECORDS
/ 088 112 956-2 / 2002
Personnel : Jimi
Hendrix (vo,g), Billy Cox(b), Budy Miles (dr) Compilation produced by : Janie L. Hendrix, Eddie Kramer and John McDermott
エクスペリエンスの2倍のメンバーで臨んだジプシー・サン・アンド・レインボーズが霧散すると、ジミは再びスリー・ピースのバンドを結成する。それが黒人トリオのバンド・オブ・ジプシーズだ。バンド結成の背景には、駆け出しの頃に結んでいたPPXとの契約を全うするべくアルバム用の音源を、しかも早急に確保しなければならなかったという商業的な事情があった。また一方で、もはやポップ・スター以上の存在になっていたジミにブラック・コミュニティからの圧力が働いていたという噂もある。いずれにしても、バンド・オブ・ジプシーズはこうした複雑な状況下で産声を上げたバンドということになる。
バンド・オブ・ジプシーズのステージと言えば、1969年の大晦日から翌70年1月1日に行われたフィルモア・イースト(ニューヨーク)の公演はあまりにも有名だが、ここで紹介する音源はジミがメンバーのビリー・コックスとバディ・マイルスとで行ったリハーサル・セッションを収録したものである。場所はマンハッタン(ニューヨーク)のバギーズ・スタジオ。ニューヨークのスタジオと言えば、レコード・プラントがジミ御用達のスタジオとして有名だが、バギーズ・スタジオはスタジオというより、何もないただの空間だったようだ。アーティストが自由に創作活動にはげむことができる文字通りのスペースを提供するというのが設立の目的だったようである。
さて、アルバムの中身について触れておこう。フィルモア・イースト公演に向けてのリハーサルだけにアルバム「バンド・オブ・ジプシーズ」や「ライブ・アット・ザ・フィルモア・イースト」でおなじみの楽曲が目立つ中、意表をついているのが「Hoochie Coochie Man」。エクスペリエンス時代にはちょくちょく演奏していた曲だが、69〜70年にかけてはほとんど聞けなくなっただけに貴重なテイクである。特に多彩なフレーズをぎっしり詰め込んだソロは、この時期ならでは。ビリー・コックスの小気味のいいベース・ラインがジミの演奏を盛り上げる。
バンド・オブ・ジプシーズを象徴する「Power Of Soul」や「Changes」は、ステージを意識した完成度の高い内容。バディ・マイルスがボーカルを務める「Changes」は、ジミの多彩なバッキングが聞き所。
ステージであってもほとんど崩すこなく演奏する数少ない曲のひとつである「Lover Man」にあって、ここではソロから目新しい展開を聞かせてくれる。
「Burning Desire」と並んで2テイクが収録されている「Earth Blues」は、2曲目の演奏が圧巻。ステージでのポスト「Message To Love」的ポジションに落ち着いても良さそうな曲だが、70年のステージではほとんど演奏されていない。バンド・オブ・ジプシーズの事実上の最後の公演となったウィンター・カーニヴァル・フォー・ピース(1970年1月28日)で演奏しているが、これが散々な内容。そう考えると、ここに収録された2テイクの価値も高まってくるというものである。
フィルモア・イーストでの公演後、1970年1月28日のマジソン・スクウェア・ガーデン(ニューヨーク)の3曲を最後に消滅したバンド・オブ・ジプシーズだけに、この短命なバンドが残した数少ない演奏が聞けるというのは、リハーサル音源とは言え貴重である。
Personnel : Jimi Hendrix (vo,g), Billy Cox(b), Budy Miles (dr)
Compilation produced by : Janie L. Hendrix, Eddie Kramer and John McDermott
エクスペリエンスの2倍のメンバーで臨んだジプシー・サン・アンド・レインボーズが霧散すると、ジミは再びスリー・ピースのバンドを結成する。それが黒人トリオのバンド・オブ・ジプシーズだ。バンド結成の背景には、駆け出しの頃に結んでいたPPXとの契約を全うするべくアルバム用の音源を、しかも早急に確保しなければならなかったという商業的な事情があった。また一方で、もはやポップ・スター以上の存在になっていたジミにブラック・コミュニティからの圧力が働いていたという噂もある。いずれにしても、バンド・オブ・ジプシーズはこうした複雑な状況下で産声を上げたバンドということになる。
バンド・オブ・ジプシーズのステージと言えば、1969年の大晦日から翌70年1月1日に行われたフィルモア・イースト(ニューヨーク)の公演はあまりにも有名だが、ここで紹介する音源はジミがメンバーのビリー・コックスとバディ・マイルスとで行ったリハーサル・セッションを収録したものである。場所はマンハッタン(ニューヨーク)のバギーズ・スタジオ。ニューヨークのスタジオと言えば、レコード・プラントがジミ御用達のスタジオとして有名だが、バギーズ・スタジオはスタジオというより、何もないただの空間だったようだ。アーティストが自由に創作活動にはげむことができる文字通りのスペースを提供するというのが設立の目的だったようである。
さて、アルバムの中身について触れておこう。フィルモア・イースト公演に向けてのリハーサルだけにアルバム「バンド・オブ・ジプシーズ」や「ライブ・アット・ザ・フィルモア・イースト」でおなじみの楽曲が目立つ中、意表をついているのが「Hoochie Coochie Man」。エクスペリエンス時代にはちょくちょく演奏していた曲だが、69〜70年にかけてはほとんど聞けなくなっただけに貴重なテイクである。特に多彩なフレーズをぎっしり詰め込んだソロは、この時期ならでは。ビリー・コックスの小気味のいいベース・ラインがジミの演奏を盛り上げる。
バンド・オブ・ジプシーズを象徴する「Power Of Soul」や「Changes」は、ステージを意識した完成度の高い内容。バディ・マイルスがボーカルを務める「Changes」は、ジミの多彩なバッキングが聞き所。
ステージであってもほとんど崩すこなく演奏する数少ない曲のひとつである「Lover Man」にあって、ここではソロから目新しい展開を聞かせてくれる。
「Burning Desire」と並んで2テイクが収録されている「Earth Blues」は、2曲目の演奏が圧巻。ステージでのポスト「Message To Love」的ポジションに落ち着いても良さそうな曲だが、70年のステージではほとんど演奏されていない。バンド・オブ・ジプシーズの事実上の最後の公演となったウィンター・カーニヴァル・フォー・ピース(1970年1月28日)で演奏しているが、これが散々な内容。そう考えると、ここに収録された2テイクの価値も高まってくるというものである。
フィルモア・イーストでの公演後、1970年1月28日のマジソン・スクウェア・ガーデン(ニューヨーク)の3曲を最後に消滅したバンド・オブ・ジプシーズだけに、この短命なバンドが残した数少ない演奏が聞けるというのは、リハーサル音源とは言え貴重である。
April 6th 2005 K.Seki