LIVE AT THE OAKLAND COLISEUM
Official bootleg


DISC ONE
1.
Introduction 0:42
2. Fire 4:19
3. Hey Joe 4:26
4. Spanish Castle Magic 8:53
5. Hear My Train A Comin' 10:25
6. Sunshine Of Your Love 6:45
7.Red House 13:12


DISC TWO
1. Foxey Lady 10:35
2. Star Spangled Banner 2:58
3. Purple Haze 4:08
4. Voodoo Child (Slight Return) 18:04
DAGGER RECORDS / DBRD2-11743 / 1998

Personnel : Jimi Hendrix (vo,g), Noel Redding(b,vo), Mitch Mitchell(dr)
Compilation produced by : Janie L. Hendrix and John McDermott


  エクスペリエンス・ヘンドリクスのお墨付きをもらったブートレグ・レーベル「ダガー・レコード」の第一弾が、1969年4月27日の公演を収録した本作『LIVE AT THE OAKLAND COLISEUM』だ。
 ダガー・レコードの使命は、(1)オーディエンス録音などオフィシャルのクオリティには及ばないが貴重な音源を(2)リーズナブルな価格帯(日本円で2,000円前後)で提供することにある。よって、あくまでもコレクターズ・アイテムの域を出ないわけだが、今まで高額の投資をして泣かされてきたブートレグ・バイヤーやネタ切れを起こしているファンには安心できる選択肢が一つ増えたことになる。さらにうれしいことに、もはやブートレグの常識でもある「ライナー無し」「ジャケットと中身の関連性無し」といったいい加減さも、ダガーレコードのブートレグ音源にはない。しっかりその日の写真を使い、ライナーは音源など可能な限りの情報を盛り込んでいるのだ。おかしな話だが、まさにブートレグの鏡というにふさわしいのである。
 さて、1969年4月と言えば、エクスペリエンス解散までのカウントダウンが始まっている時期である。結果的には、同年6月29日のデンバー・ポップ・フェスティヴァルをもって全米ツアーの終了と同時にバンドの解散となるが、ジミとノエルの確執がもう修復不可能なところまできていたバンドにとって、この時期のライブはほとんど消化試合のような雰囲気さえある。
  そんなピリピリとした時期に行われたこの日の公演は、エクスペリエンスの一触即発のお家事情にもかかわらず、69年らしいブルース色の濃いジャムを中心とした充実の内容に仕上がっている。
  中でも「Spanish Castle Magic」のソロは圧巻である。かのロイヤル・アルバート・ホール(同年2月24日)で披露した「Stone Free」のごとくテイストに、ここではフラメンコ調の代わりに後のウッドストックで聴かせた「Woodstock Improvisation」のフレーズを取り混ぜた興味深い内容だ。

 続く「Hear My Train A Comin'」は、そのスタイルを70年のステージの定番「Machine Gun」に引継いだかのような濃厚なソロが聞き所。この日も緩急豊かな演奏を聴かせてくれる。
 すかさず突入する「Sunshine Of Your Love」では、まさにジミVSノエルというにふさわしいソロの応酬が展開されるが、さすがに場数を踏んできた仲だけに呼吸はピタリと合っている。
 この日の目玉とも言えるのが「Foxy Lady」である。お気づきの方もいらっしゃるかもしれないが、「Foxy Lady」にして10分を超える演奏である。可能性は大きくは二つ。(1)初期にありがちなそのほとんどがカオス状態(2)本当にジャムが展開されている。果たして、本日の「Foxy Lady」は!うれしいことに後者なのである。短すぎず長過ぎずといった適度な演奏が多い「Foxy Lady」にあって10分を超える長尺の演奏。これは貴重です。その内容はと言えば、ワイト島のアクシデントから発生した時間つぶし的ジャムではなく、オリジナリティのあふれるソロを演奏
ときたもんだ。そして、この曲のもう一つのハイライトであるアウトロの出来も素晴らしい。何度も言いませんよ。そう、引っ張って引っ張って突き放す「コント・ユートピア」的完了です。
  お待ちかねみんな大好き「Voodoo Child (Slight Return)」では、1968年10月のウインターランド公演にも飛び入り参加したジェファーソン・エアプレーンのベーシスト、ジャック・キャサディがジミとのジャムを熱く展開する。ジャック・キャサディによって吹き込まれた新しい風がジミから目新しいフレーズを引き出すことに成功している。
終盤からの盛り上がりは、観客もお腹いっぱいの内容である。
 ダガー・レコードの第一弾。のっけから素晴らしい音源をリリースしてくれました。買いです!

 
September
14th 2004 K.Seki

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