1.
Keep On Groovin'
2. Jungle
3. Room Full Of Mirrors
4. Strato Strut
5. Scorpio Woman
6. Acoustic Demo
DAGGER RECORDS
/ 080 112 353-2 / 2000
Personnel : Jimi
Hendrix (vo,g), Billy Cox(b), Budy Miles(dr) Compilation produced by : Janie L. Hendrix, Eddie Kramer and John McDermott
1969〜70年のスタジオ音源やプライベート音源を収録した、かなりマニアックな作品。ここに収録されたサウンドには、世に出た楽曲のルーツともいうべきサウンドの断片や、ジミの可能性を暗示するような新鮮なフレーズが無秩序に散りばめられている。この無秩序さと自由気ままな演奏は、やはりこうしたスタジオ音源でしか味わうことのできない魅力のひとつだ。
そうした魅力を存分に味わえるのが「Keep On Groovin'」(1969年11月14日:ニューヨーク)。このアルバムを代表するテイクといってもいいのではないだろうか。28分にも及ぶ演奏は、バディ・マイルスとのふたりショー。繰り返されるフレーズが徐々に洗練されていく様や次々に展開する内容はまさにローラーコースター・ジャムだ。
「Jungle」(1969年11月14日:ニューヨーク)は、時代を象徴するようなしっとりしたバラードからウッドストックで披露したあのインプロへと展開。中盤からは「Ezy Ryder」調のフレーズがトーンを変えるという、何だか1曲で3曲聞いてしまったような、そう一粒で3度おいしい演奏である。
ご存知「Room Full Of Mirrors」(1969年9月25日:ニューヨーク)は、1コーラス歌ってからのジャムが聞き所。終盤には、どこかで聞いたことのあるフレーズが。そう、ウッドストックで演奏した「Message To Love」のフレーズである。このジャムが、69年9月だから、この時期のお気に入りだったか?
これまではバディ・マイルスとのふたりきりの演奏だったが、「Strato Strut」ではビリー・コックスを加えたバンド・オブ・ジプシーズの3人組の演奏が聞ける。このジャム、ビリー・コックスの演奏が実にクール!ジミが一歩ひいて、ビリーがアドリブを演奏するというジャズにも通じる演奏。フムフムそれでそれでといったところで、突然終わってしまうのが残念。
「Scorpio Woman」(1970年8月:ハワイ)は「Keep On Groovin'」に次ぐ長尺の演奏だ。ハワイでの録音だが、時期的には映画「レインボー・ブリッジ」収録のために訪れた際に演奏したものだろう。ハワイという土地柄にマッチした曲調のギター一本の弾き語りから、後半戦はあてどなく続くインプロだ。
アルバムを締めくくるのは、わずか1分のアコースティック・ギターでの演奏「Acoustic Demo」(1970年2月:ニューヨーク)。ジミのニューヨークのアパートでの録音だが、これが見過ごす(聞き過ごす)ことのできない新鮮なフレーズを聞かせてくれる。
さてこのアルバム、ダガー・レコードからリリースされている音源としては優先度は低いと思うが、音源に行き詰まったあたりに手を出してみてはいかがだろう。あるいは、ギターを演奏する人なら、フレーズ探しにもってこいの物件ではないだろうか。
Personnel : Jimi Hendrix (vo,g), Billy Cox(b), Budy Miles(dr)
Compilation produced by : Janie L. Hendrix, Eddie Kramer and John McDermott
1969〜70年のスタジオ音源やプライベート音源を収録した、かなりマニアックな作品。ここに収録されたサウンドには、世に出た楽曲のルーツともいうべきサウンドの断片や、ジミの可能性を暗示するような新鮮なフレーズが無秩序に散りばめられている。この無秩序さと自由気ままな演奏は、やはりこうしたスタジオ音源でしか味わうことのできない魅力のひとつだ。
そうした魅力を存分に味わえるのが「Keep On Groovin'」(1969年11月14日:ニューヨーク)。このアルバムを代表するテイクといってもいいのではないだろうか。28分にも及ぶ演奏は、バディ・マイルスとのふたりショー。繰り返されるフレーズが徐々に洗練されていく様や次々に展開する内容はまさにローラーコースター・ジャムだ。
「Jungle」(1969年11月14日:ニューヨーク)は、時代を象徴するようなしっとりしたバラードからウッドストックで披露したあのインプロへと展開。中盤からは「Ezy Ryder」調のフレーズがトーンを変えるという、何だか1曲で3曲聞いてしまったような、そう一粒で3度おいしい演奏である。
ご存知「Room Full Of Mirrors」(1969年9月25日:ニューヨーク)は、1コーラス歌ってからのジャムが聞き所。終盤には、どこかで聞いたことのあるフレーズが。そう、ウッドストックで演奏した「Message To Love」のフレーズである。このジャムが、69年9月だから、この時期のお気に入りだったか?
これまではバディ・マイルスとのふたりきりの演奏だったが、「Strato Strut」ではビリー・コックスを加えたバンド・オブ・ジプシーズの3人組の演奏が聞ける。このジャム、ビリー・コックスの演奏が実にクール!ジミが一歩ひいて、ビリーがアドリブを演奏するというジャズにも通じる演奏。フムフムそれでそれでといったところで、突然終わってしまうのが残念。
「Scorpio Woman」(1970年8月:ハワイ)は「Keep On Groovin'」に次ぐ長尺の演奏だ。ハワイでの録音だが、時期的には映画「レインボー・ブリッジ」収録のために訪れた際に演奏したものだろう。ハワイという土地柄にマッチした曲調のギター一本の弾き語りから、後半戦はあてどなく続くインプロだ。
アルバムを締めくくるのは、わずか1分のアコースティック・ギターでの演奏「Acoustic Demo」(1970年2月:ニューヨーク)。ジミのニューヨークのアパートでの録音だが、これが見過ごす(聞き過ごす)ことのできない新鮮なフレーズを聞かせてくれる。
さてこのアルバム、ダガー・レコードからリリースされている音源としては優先度は低いと思うが、音源に行き詰まったあたりに手を出してみてはいかがだろう。あるいは、ギターを演奏する人なら、フレーズ探しにもってこいの物件ではないだろうか。
January 22nd 2005 K.Seki