Jimi Hendrix Experience Paris 1967 / San Francisco 1968
Official bootleg
1.
Stone Free
2. Hey Joe
3. Fire
4. Rock Me Baby
5. Red House
6. Purple Haze
7. Wild Thing
8. Killing Floor
9. Red House
10. Catfish Blues
11. Dear Mr. Fantasy (Part One)
12. Dear Mr. Fantasy (Part Two)
13. Purple Haze
DAGGER RECORDS
/ CATF-05056-2 / 2003
Personnel : Jimi
Hendrix (vo,g), Noel Redding (b, vo), Mitch Mitchell (dr) Compilation produced by : Janie L. Hendrix, Eddie Kramer and John McDermott
Personnel : Jimi Hendrix (vo,g), Noel Redding (b, vo), Mitch Mitchell (dr)
Compilation produced by : Janie L. Hendrix, Eddie Kramer and John McDermott
1967年10月9日のオリンピア劇場(パリ)と1968年2月4日のフィルモア・オーディトリアム(サンフランシスコ)のライブを収録したダガーレコード第6弾。「Stone Free」〜「Wild Thing」がパリ、「Killing Floor」〜「Purple Haze」がサンフランシスコ。どちらも完全版ではないが、カップリングすることでリリースが実現したといったところだろうか。
パリの音源は、フランスのラジオ局が録音したものだけにモノラルながらクオリティは高い。この頃のバンドは、セカンド・アルバム「AXIS: BOLD AS LOVE」の制作に取り組んでおり、このライブはレコーディングも大詰めを迎えようとしている時期に行われたということになる。
中身の方だが、これがすこぶるイイ!「The Wind Cries Mary」と「Catfish Blues」の2曲は残念ながら収録されていないが、コンパクトながら実にいい演奏が聞ける。おそらく、このアルバムが発売された時点では、ダガーレコードからリリースされた音源の中で最も良質の物件と言えそうだ。駆け出しの頃からジミが愛したライブの定番「Hey Joe」は、後期のような凝ったアレンジの代わりに、この時期らしく重厚なファズトーンが特徴の力強い演奏だ。モンタレーの演奏が印象的な「Rock Me Baby」。ここでも軽快なロックンロールを聞かせてくれる。モンタレーに比べ、尺の長いソロが圧巻。ミッチの手数の多いアグレッシブなドラミングにも注目したい。「Hey Joe」と並んで、いつの時代の演奏を聞いても、新しい発見のある「Red House」。ソロでは、ノエルのベースラインが、ジミのフレーズを次々に引き出し、テンションの高い演奏に終始する。最後はこの時期のジミのライブを象徴する「Wild Thing」で締め。 もう説明の必要はないでしょう!
1968年2月から怒濤の全米ツアーがスタートする。なんと51日間で訪れた町は49というのだから、その過酷さが窺い知れよう。そんな地獄(?)のツアーの皮切りとなったサンフランシスコ公演の一部がここに収録されているという訳だ。同年10月のウィンターランド公園は有名だが、こちらのライブは公式音源がなかった。従って、オーディエンス録音ということになるのだが、驚くほど音質はいい。
いきなり「Killing Floor」の途中から始まるという不思議な出だし。ところがこの「Killing Floor」の演奏が侮れない。ぜひ最初から聞いてみたかった。パート1と2に分かれて収録の「Dear Mr. Fantasy」は、決して「Come On」のような2バージョンではない。曲の途中でテープが終わってしまい、新たなテープで録音を再開したために、このような形での収録になったという訳。うまく編集されているので、聞いている分には特に違和感は感じないだろう。普段とはひと味違ったジミの懐の深さというか、抽き出しの多さに改めて関心する演奏だ。
さて、このアルバム、不完全版ライブの抱き合わせリリースと侮るなかれ!レアというばかりではなく、演奏自体かなり上出来である。オフィシャルブートレグ・レーベルを標榜するダガーレコードならではの作品だ。初めてダガー・レコードに手を出そうとするファンには、おすすめの一枚です。
April 20th 2008 K.Seki