Man of the guitar captured by Hendrix...
BAND OF SHIGEO ROLLOVER LIVE REPORT
 
BAND OF SHIGEO ROLLOVERが、いよいよ東京にやってきた。今年で11年目を迎える天国のジミもニンマリのジ
ミヘン・トリビュート・バンドだ。「魂の力」と名づけられた今回のツアー。僕とGO君の二人が向かったのは、今年のツ
アーの皮切りとなる9月14日(火)、渋谷ON AIR WEST。
 BAND OF SHIGEO ROLLOVERの存在を知ってから、「LIVE AT ELECTRIC LADY LAND」(CD)を聴いて、いつかは
見なくてはと思っていたライブをいよいよこの目で見ることとあいなった。
 会場に入るとまず驚いたのが、観客の年齢層の広さだ。少なく見積もっても20〜50代のファンが集まっていたので
はないだろうか。ジミの凄さもさることながら、SHIGEOさんの魂の力に改めて脱帽。
 
 会場の照明が落ちると、ステージ上ではアフリカの民族楽器ジャンべとオーストラリアのディジリドゥーの競演が繰
り広げられた。天を突きぬけるジャンべのリズムと地を這うディジリドゥーがジミへの鎮魂歌を紡ぎ出す。背後の大画
面に映し出されるサイケな映像は、観客をジミの存在していた30年前に誘っていくかのようである。
そんな中、ステージ右側から現れたのが、バークレー(1970年5月30日)の衣装に身を包んだSHIGEO氏である。
黒のストラトを引っさげて、一発目にかましてくれたのがFILLMORE EASTでのプレイが記憶に新しいWHO KNOWSだ。
そのプレイする姿たるや、ビックリするほどジミである。特に、ソロに入っての恍惚とした表情なんかはまさにジミ。
上向き加減での目を閉じてのプレイは必見!!
 WHO KNOWSから怒涛の攻撃。FIRE-LOVER MANとコンパクトにまとめ、待ってましたMESSAGE TO LOVE。
FILLMOREスタイルからソロではWOOD STOCKのギターとジミのハミングが印象的なパートをSHIGEO流にアレンジし
ての披露。今だまともにMESSAGE〜をプレイするジミを拝めないでいる僕にとっては、ウレシイかぎり。

 WINTERLANDバージョンのイントロから始まったHEY JOEに続いて、今度はSgt. PEPPERからSPANISHというワイト
の系統を見せてくれた。そして、ここからが怒涛のウッドストック攻撃である。
UNIVIBEのめくるめく回転に脳天を掻き回されるSTAR SPRANGLED BANNERは、SHIGEO氏のこだわりが全快だ。
 PURPLE HAZを歯弾きで締め、「次ぎはVOODOO CHILDか」という大方の予想を覆し、ここにWOODSTOCK IMPR-
OVISATION〜VILLANOVAJUNCTIONのセットを持ってきた。これもまた興味深い試み。中盤の5弦以下でリフを刻み
ながらの親指のみスライドするというプレイもしっかり再現。続くVILLANOVA JUNCTIONでも、あの独特の哀愁が妥協
を許さない形で伝わってきた。背後でユラユラと揺れるUNIVIBEの効果がさらに雰囲気を醸し出す。

 JAM BACKでは、メンバー全員が熱いジャムを繰り広げる。ミッチ蔵沢氏は、激しいドラミングで空間を埋め尽くし、
ノエル本田氏はジミ・ミッチの放つ音をを嗅ぎ分けながら、SHIGEO氏のプレイに拍車をかける。中盤にはSHIGEO氏が
ストラトをマーシャルの上に置き、そのフィードバックが会場を包んだ。モンタレーのWILD THINGを想像してしまい、思
わず炎が上がるかとドキドキしたけど、今日はあくまでも後期のプレイに徹する。
 一度、ステージを退いたSHIGEO氏に代わってノエル本田氏が受け継ぐのだが、ここはあえてビリー調というよりもノ
エル・レディングらしい太い音でソロをとる。
 その後は、本家ミッチ・蔵沢氏のアグレッシブなドラム・ソロがSHIGEO氏をステージ上に誘い出す。再びステージ上
に姿を現すとオリジナルのフレーズを織り交ぜながら、アウトロをキレイにまとめあげた。何となくこの時の方が、音に
メリハリがあったように感じたが、気のせいだろうか。それとも、裏で秘密兵器UNIVIBEを調整したのだろうか。


MACNIHE GUNは、この日のプレイの中で最もSHIGEO氏の自由なプレイが聴けたのではないだろうか。
UNIVIBEの効果はもちろん、次々に放たれるフレーズには、SHIGEO氏の魂を感じないわけにはいかなった。
そして、何よりMACHINE GUNという一度入ったら道標らしいものも見当たらないジャングルのような曲にあって、そこに
新たな道を築いていた。ジミ度がもろに露呈するMACHINE GUNをこれほどまでに弾きこなすSHIGEO氏にほとんど感
動である。さらに、ステージ後方のスクリーンに映し出される映像も、素晴らしい効果を挙げていた。
 
 FILLMORE、WOODSTOCK、WIGHTという大御所を中心にプレイしていると思いきや、終盤になってから驚かせられ
たのが、HEY BABY〜IN FROM THE STORMで見せたマウイ(1970年7月30日、ハワイ)の繋ぎである。
HEY BABYをしっとりと弾き上げてからの、いきなりのIN FROMへの展開。あれは、ファンにはかなり印象的なプレイと
して残っているのではないだろうか。内容もしっかりマウイを継承していて、雰囲気もバッチリ。
 IN FROMをビシッと決めた後は、息つく暇も与えずALL ALONGへ。WIGHT+アルバム・バージョンといった感じでプ
レイし、ソロにはオリジナルのフレーズを持ってきた。何度も弾き込んでるだけあって、バンドしてのまとまりは完璧だ
しギターもすっかり自分の物にしているような落ち着きがある。
 最後は、観客の期待に応えるVOODOO CHILDをアグレッシブにプレイ。これも、何度もプレイを重ねている曲なのだ
ろう。もはやジミの手を離れてSHIGEO氏が自らのプレイを披露してくれた。

 VOODOO CHILDを弾き終えSHIGEO氏がステージを去ると、客席からは「シゲオー!!」だの「ヘンドリックスー!!」
の声があちこちから上がり、アンコールの手拍子が鳴り止まない。中には「シゲオちゃ〜ん」なんて声も。
 三度ステージに登場したSHIGEO氏の第一声は「それでは1曲目は」というジミばりのボケの一発。一気に会場が和
んだところで、いきなり渋さが決めてのLITTLE WINGだ。しかし、この日のライブは至れり尽くせり。続いて忘れるべか
らずFOXY LADYをプレイ、アウトロから観客をアッと言わせるMANIC DERESSIONへと繋げ、熱い2時間が終わったの
だ。ノエルさんの予告通り、WOODSTOCK以降を中心に後期の濃厚なプレイを楽しませてもらいました。
その数なんと21曲。もうお腹いっぱいいっぱいの内容です。

 ステージ終了後、バックステージにお邪魔させていただきました。緊張の面持ちで楽屋へと向かうとノエル本田さん
が「せきさん、ごーさん」と快く迎え入れてくれて、ホっとしました。間近で見るSHIGEOさんは、とても気さくでUNIBVIBE
故障事件」のことなど話してくれました。なによりもモノホンのアフロ・ヘアーには感激。最後はシゲオさん、ノエル本田
さん、ミッチ蔵沢さんと一緒に記念撮影をして、もう文句なしの1日でした。

POWER OF SOUL TOUR '99の様子については、BAND OF SHIGEO ROLLOVERのオフィシャル・ページで、ノエル本
田さんによる全日程のレポートを掲載しています。


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September 14th, ON AIR WEST, TOKYO, START : PM 7:00
Personnel : Shigeo, Nakano ( vo ,g ), Noel, Honda ( b ), Mitch, Kurasawa ( dr )
              1. Who Knows
              2. Fire
              3. Lover Man
              4. Message To Love
              5. With The Power
              6. Hey Joe
              7. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
              8. Spanish Castle Magic
              9. Star Spangled Banner
              10. Purple Haze
              11. Woodstock Improvisation
              12. Villanova Junction
              13. Jam Back At The House ( Beginning )
              14. Machine Gun ( instrumental )
              15. Hey Baby ( Land Of The New Rising Sun )
              16. In From The Storm
              17. All ALong The Watchtower
              18. Voodoo Child ( slight return )
              19. Little Wing
              20. Foxy Lady
              21. Manic Depression
              * 19 - 21 = encore
September 18th 1999 - K.Seki


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