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Personnel : Jimi Hendrix (vo,g), Noel Redding(b,vo), Mitch
Mitchell(dr)
Producer :
Jimi Hendrix
1968年に発表したEXPERIENCEのサード・アルバム。このアルバムを最後にEXPERIENCEは解散の運びとなるが、それも十分納得いくような印象を受ける作品となっている。もちろん、素晴らしいアルバムである。
あまりにも出来すぎていて、これを超えるアルバムをエクスペリエンスとして新たに創り出すのが不可能なぐらいなのだ。
これまではチャス・チャンドラーによるプロデュースだったが、本作品はジミ自身のプロデュースによるもので、その内容はとても一言で表現できるようなものではない。今やごくありふれたジャンルの一つとなっているミクスチャーという言葉があるが、ミクスチャーが楽曲そのものにあらゆるジャンルの音楽テイストが含まれているのに対して、本作はアルバムそのものがミクスチャーであり、個々の楽曲もミクスチャーなのだ。ブルース、ソウル、ロック、ジャズ、サイケデリックなどなど、とにかくジミの内に蓄積されてきた音楽観という音楽観がこれでもかと言わんばかりに収められているのだ。
それでは、本作に収録されている曲をいくつかピック・アップしてみよう。「Voodoo
Chile」は、マディー・ウォータースの「Catfish
Blues」をジミがアレンジして自分の曲にしたもの。B.B.キングの「Rock Me Baby」を「Lover Man」にしたように、ジミのアレンジ・センスは、もう単なるアレンジではかたずけられないほど卓越している。15分に及ぶ長い演奏は、実際に行ったセッションをそのまま収録したものでスタジオの臨場感が楽しめる興味深いものとなっている。
それから、「Come On(Part1)」、これはアール・キングのカバーだが、70年までステージで演奏しているR&B。ライブでの演奏頻度はそれほど多くないものの、きめこまかいフレーズの連発に圧倒されること必至。
もう一つカバー曲なのが「All
Along The Wathctower」だ。ご存知フォークの神様ボブ・ディランの曲で、ジミはこれを歌詞だけでなくギターにも耳を奪われる濃厚な演奏で独特の哀愁をかもし出している。ワイト島での演奏が有名なこの曲は、ジミのステージでは時たま登場するファンにとっては楽しみな曲の一つ。
そして、本アルバムの最後を飾るのが、言わずと知れた「Voodoo
Child(Slight Return)」である。ライブでこれを弾いてくれないと、よほど今日はお疲れかオーバードーズしてるんだろうというほどの定番曲。本作では5分と短い演奏だが、ライブでは10分以上は当たり前のハマルとなかなか抜け出せない様々な展開を見せるフレキシブルな曲だ。
本作はまぎれもない歴史的名盤である。そして、エクスペリエンスにとっても最高のアルバムだったに違いない。結果的に、完成度の高さが災いしてエクスペリエンスという一つのバンドを解散に追い込んでしまったが、これほどの作品を残せたのだから、ノエルも文句はあるまい。というより、大いなる自信を持って新バンドへと旅立って行ったことだろう。成功したかどうかは抜きにして。
May
8th 1999 K.Seki
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