THE JIMI HENDRIX CONCERTS
Official
1. Fire 3:44
2. I Don't Live Today 6:50
3. Red House 8:45
4. Stone Free 10:39
5. Are You Experienced ? 6:46
6. Little Wing 3:54
7. Voodoo Chile (Slight return) 7:10
8. Bleeding Heart (Blues in C#) 7:39
9. Hey Joe 4:50
10. Wild Thing 3:31
11. Hear My Train A Comin' 8:27
12. Foxy Lady 5:20
CASTLE / CCSCD235

Personnel : Jimi Hendrix (vo,g), Billy Cox (b,vo), Noel Redding (b,vo), Mitch Mitchell(dr)
Producer : Alan Douglas


 1968〜1970年に行われたコンサートからピックアップしたライブ・コンピュレーションだ。『IN THE WEST』はどちらかと言うと、各曲が独立した形で編集されていて、各年代のコンサートをつまみ食いするように楽しむものだったが、こちらはアルバムを通して一つのコンサートを聞いているような錯覚を起こさせる編集となっている。そこが、このアルバムの味噌。
 肝心の中身はと言いますと「Stone Free」(ロイヤル・アルバート・ホール)がとにかくスゴイ!!例の「どこへいくんだかジミ」状態を余すところなく見せてくれている。ソロからである。ノリにノッて突っ走る。突っ走って突っ走って、オーディエンスもろとも置いてきぼりにされる。まさにジミさんの一人歩きだ(いい意味で)。そう言えば、昔。体育の時間あるいは運動会などで持久走なんぞをやると、必ずいた無鉄砲者。スタートの合図と同時に、ペース配分そっちのけで短距離走よろしく全快で飛ばすヤツ。「ありゃ長くね〜な」なんていう後続者一同の心配をよそに、飛ばしに飛ばしてました。持って1周ぐらいだったかな。次第にアゴが出てきて、惨めなほど順位を下げて、ふたを開けてみればビリだったな。スタートしたウサギが亀になって帰ってきたもんな。「おごれる者は久しからず」ですか。だからなんなんだ?まあ、ジミの突っ走りはそうじゃないってこと。
 さて、そんな疾駆を続けるジミ。途中でミッチにドラム・ソロをやらせるものの、それほど時間を与えずにデロデロデロデロと再び帰ってくる。そんでもって今度はどこに行くのかと思えばスペインの闘牛場ってんだから、まったくジミさんのベクトルだけは読めない。スゴイ男である。サイケ発フラメンコ行のStone Freeツアー。下手をすると本当にSTONEするから、お気をつけていってらっしゃいませ。これホント。

 順序が逆になるが「Red House」
。こいつは演奏自体も興味の尽きないところではあるものの、ニューヨーク・ポップ・フェスティヴァルの音源を聴きたい衝動に無性にかられたものだ。今でこそ、ブートで聴くことができるが、当時は探しに探した。そんな折、何気なく買ったブート・ビデオにニューヨーク・ポップ・フェスティヴァルの「Foxy Lady」が収録されてて、喜び勇んで見たわいいけど、オーディエンス方々がすべからくトリップしてるのには驚かされた。みんな目がトロ〜ンとしてたもん。これじゃ暴動のひとつやふたつ起きてもちっとも不思議じゃない。ジミも「や〜めた」ってなる訳だ。自分もかなりトリップしてるのに...
  しかし、これだけ良質な音源があるんだから、他も出して欲しい、というのがファンの切なる思いだ。やっぱり、評判の悪いフェスティバルだから、オフィシャルでは難しいのだろうか。いっそのこと、ジミが途中退場したステージだけを集めたコンピュレーションなんてのもいいんじゃないかと思うのだが。売れないな。

 それからもう一つ、「Hey Joe」。格別スゴイという内容ではないが、ラジオ・タクシーの無線が闖入してくるところが、何とも言えずカッコイイですな。もちろん、いきなり邪魔が入ったご当人の心中を察すると、こんなのんきなことも言ってられないわけなのだが、思いがけないハプニングが意外にも面白い効果となっているようで。しかし、タクシー運転手の言葉が「今日飯何にする?」「昨日飲み過ぎちゃって、軽いもんでいいや。以上」とかだったらこれ全ておじゃんなんだけど。
 なんだかんだと、脱線気味の今回のレビュー。ほとんど参考にならなかったことでしょう。これでいいんですか?いいんです!! 
ジミは真面目に語るより、楽しんだ方がいいんです。ジミはそれだけの話題をいつも提供してくれているのですから。しかし、これだけは言えるのです。「Stone Free」
は最高の演奏であると。とにかくカッコイイから...

June 13th 1999 K.Seki


VERSION 1
LP : CBS 88592 (UK/1982)
CD : MEDIA MOTION MEDIA CD 1 (UK/1989)
VERSION 2
CD : CASTLE CCSCD 235 (UK/1990)

1) FIRE :
LIVE AT WINTERLAND (POCP-2027)
WINTERLAND , San Francisco, CA, October 10 1968, USA

2) I DON'T LIVE TODAY :
STAGES SAN DIEGO (POCP-2163)
THE SPORTS ARENA, San Diego, CA, MAy 24 1969、USA

3)
RED HOUSE : This album only
NEW YORK POP, Randall's Island, NY, July 17 1970, USA

4)
STONE FREE : This album only
ALBERT HALL, London, England, February 24 1969, UK

5)
ARE YOU EXPERINENCED? : This album only
WINTERLAND , San Francisco, CA, October 10 1968, USA

6)
LITTLE WING : This album only
WINTERLAND , San Francisco, CA, October 11 1968, USA

7)
VOODOO CHILE (slight return) : This album only
WINTERLAND , San Francisco, CA, October 10 1968, USA

8) BLEEDING HEART(Blues in C#) :
EXPERIENCE AT ROYAL ALBERT HALL (JICK-89100) / MORE EXPERIENCE (JICK-89372)
ALBERT HALL, London, England, February 24 1969, UK

9)
HEY JOE : This album only
BERKLEY COMMUNITY THEATRE, Berkeley, CA, May 30, USA

10) WILD THING :
LIVE AT WINTERLAND (POCP-2027)
WINTERLAND , San Francisco, CA, October 12 1968, USA

11)
HEAR MY TRAIN A COMIN' : This album only
WINTERLAND , San Francisco, CA, October 10 1968, USA

12)
FOXEY LADY : This album only
THE FORUM, Los Angels, CA, April 26 1969, USA


THE JIMI HENDRIX CONCERTSに収録されている各ライブのセット・リストをご覧になりたい方は、以下のリンクからどうぞ。
Oct. 10-12th 1968 / WINTERLAND / San Francisco / USA
Feb. 24th 1969 / ROYAL ALBERT HALL / London / England
Apr. 26th 1969 / THE FORUM / Los Angels / USA
May. 24th 1969 / SPORTS ARENA / San diego / USA
May. 30th 1970 / BERKELEY COMMUNITY THEATRE / Berkeley / USA
Jul. 17th 1970 / NEW YORK POP FESTIVAL / Randall's Island / USA

ALBUMS