Personnel :
Jimi Hendrix (vo,g), Noel Redding ( vo, b), Mitch Mithell (dr)
Producer : Kevin Laffi, Chip Branton, Alan Douglas
ジミヘンにはまったはいいけど、レコード屋にはずらりとジミのアルバムが並んでいる。先の遠さを痛感しながらも、でできればこのジミ熱をさらにアップさせてくれるような1枚をどうしてもゲットしたい。懐の寒い学生が手に入れることのできる間違いのないアルバム、しかも贅沢を言えば包括的にジミを体験したい。そんな思いで、購入したアルバムがこのアルバムだったのだ。それは、3枚のアルバムもまだ手に入れてない僕にとっては、大切な選択だったのである。
そう、『KISS THE SKY』は今ではどうってことのないアルバムのひとつに過ぎないが、とりあえずジミを体験したいという人にうってつけの内容だった。残念ながら今は廃盤となってしまったが、心配ご無用。その全ての音源を各アルバムから拾うことができる。
このアルバムは、簡単に説明すると1)3枚のアルバムからのテイク 2)ライブ・テイク 3)シングル・テイクからピックアップしたコンピュレーション・アルバムなのだ。
今さら各曲を説明するまでもないが、1、7、8、10は1stアルバム『ARE
YOU EXPERIENCED』からで、アルバム全体の雰囲気を構成している要素とも言える曲が選曲されている。次いで、2nd
アルバム『AXIS:BOLD
AS LOVE』からは、ギターの逆回転録音が強烈なインパクトを与えている5「Castle Made of Sand」。
3rd アルバム『ELECTRIC LADYLAND』からは、3、9、11である。このアルバムには、実に様々な音楽的要素が盛り込まれているだけに絞り込むというのはとても難しい。そんな中、もうこれはステージでの定番中の定番「Voodoo Child(Slight Returtn)」、サイケデリック・ムーブメントの当時を彷彿させる「Crosstown Traffic」、そして、これも70年代のステージでは頻繁に演奏されているボブ・ディランのカバー曲「All Along The Watchtower」がクレジットされている。ライブ・テイクは、サンディエゴ・スポーツ・アリーナ(69年5月24日)の2「I Don't Live Today」とモンタレー・ポップ・フェスティバル(67年6月18日)のオープニングを飾った6「Killing Floor」だ。
4「STEPPING STONE」はウッドストックでの「Voodoo Child」でジャムからの流れで演奏されていたり、またフィルモア・イーストでも70年1月1日の1stShowで演奏されており、本アルバム収録のテイクは、70年にシングルとして「Izabella」と一緒に発表されたもの。
最後に曲順について触れると、モンタレーでのテイク「Killing Floor」がど真ん中に据えられているのが、いい効果を挙げていると思う。前半を聴き終わってからの、あのガツンと来るカッティングは聴く者を一気にジミの世界へと誘っていくのではないだろうか。
蛇足になるが、この当時発売されていたポリドールのCDにはジミのカラー・ピンナップというものが同梱されていた。ポスターにもならなければ、ポストカードにもならない微妙な大きさのピンナップ。あれをどうしろというのか、今だに使う機会を得ないでケースの中に納まっているのだが。ちなみに『KISS
THE SKY』は、ワイトのジミだった。
November
13st 1999 K.Seki
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