ブラン・ニュー・パンチョ・リターンズ 前回のロック・ミーを読んだ人の中には、首をかしげた人もいたのではないだろうか。タイトルは「ブラン・ ニュー・パンチョ」だというのに、おやおや中身ときたらどうだろう。まったくもってパンチョは「ブラン・ニ ュー」してないじゃないか。 あれでは「アンチェンジド・パンチョ」とでもしたほうが、よっぽどしっくりい くってもんだ。そう思ったあんた、鋭いねー。そうなんだよ、前回のロック・ミーときたら、タイトルと中身が ぜんぜん食い違ってるんだよ。なにゆえパンチョがブラン・ニューなのか?なんにも触れられていないんだもん 。そこで今回、その秘密がついに明らかに!!って2回モノにしてもったいぶろうとした訳じゃないんだけどね 。実はコピー&ペーストをミスって、オレの「ブラン・ニュー・パンチョ」は話半ばの状態でアップされちゃっ たんだよ。そんでもって、慌てて「つけたしてくれー!!」って、ウェブ・マスターの関くんにメールしようと 思ったら、オヤオヤオヤー!?関くんてば、「Re:ブラン・ニュー・パンチョ」なんつって、話ふくらましちゃ ってる。しかも、どんどん「ブラン・ニュー」じゃないほうにふくらんでるし。読んでみると、これが面白いっ てんで、こちらとしては余計にしゃくにさわる。 しかし、なんといってもウェブ・マスター。お金こそもらってないとはいえ、まーいうなれば上司みたいなも んだからね。下手なこと言うと、ね。わかるでしょ。焼鳥屋で飲んでるときに、ちくりちくりと嫌味を言われた り、しまいには怒りだして、「われー、誰に口きいとんねん。生意気いっとったら、ロック・ミー・ベイビーぶ っつぶしたるぞ」なんて、デッド・ボールぶつけたピッチャーに凄みをきかせる清原みたいな調子で、脅される ことにもなりかねないから。「ジャックナイフのせき」なんて妙に古くさい名前で、恐れられてる人だからね、 あの人は。嘘だけど。本当は「仏のせきさん」ってこれまた妙に古くさい名前で、後輩に慕われてる人なんだよ 。まー、これも嘘だけど。 とにかく、簡単にいうと、面倒くさいから、そのままになっていたわけだよ。しかし、あれじゃーまるでパン チョがヅラみたいな言い方じゃないか!!、いやいやいや、パンチョはヅラなんだけど、それでもこのまま間違 ったパンチョ像のままにはしておけないと、こうして「ブラン・ニュー・パンチョ」はリターンしてきたのだよ 。まー、ことが「ヅラ」だけに、このまま黙ってヅラかるわけにはいかないと。この駄じゃれのせいで、パソコ ンの前で顔真っ赤っかだけどね、オレは。 さて、パンチョにつきまとう、いくつもの「なぜ」に対する答えは、関くんが「Reブラン・ニュー・パンチョ 」で指摘した通りである。つまりは「今さら変えられない」の一語につきる。今カツラの技術が進歩して、自分 に財力ができたからといって、突然「とてもカツラとは思えないカツラ」に乗り換えるというのは、逆に言えば 、今まで「ヅラ」だったことを認めるようなものだ。 しかしである。「ヅラだとわかりきったヅラから、ヅラだとわからないヅラになったら、今までのヅラだとわ かりきったヅラが、ヅラであったと確定してしまうから、ヅラだとわからないヅラにはできない」というのはと んだパラドクスではないか。パンチョ、あんたは哲学者か。悩める哲学者なのか。それとも「裸の王様」ならぬ 「かつらの王様」なのか。いやー、今文字にしてビックリしちゃったよ。「かつらの王様」って、パンチョ伊東 そのものじゃないか。「裸の王様」という寓話の内容も含めて、パンチョ伊東は正真正銘の「カツラの王様」だ な。まさにパンチョ氏迷宮入りである。しかし、みんな聞いてくれ。ここからが本題だ。 ブラン・ニュー・パンチョ」の「ブラン・ニュー」たるゆえんをとくと読んでほしい。 パンチョは「裸の王様」で終わる男ではなかったのだよ。ヅラこそがパンチョでパンチョ本人はおまけといって もいいくらいのあの男が、ついにこのパラドキシカルな「ヅラの迷宮」から一歩足を踏み出す決意をしたのであ る。 パンチョにとって、ヅラの次に大切なモノ。そうそれはメジャー・リーグ。本来ならばメジャーといえばパン チョ、パンチョといえばメジャーといわれてしかるべきほどに、氏はメジャー・リーグを愛してやまない。 そのメジャーが今年とうとう公式戦・日本開催を果たしたのは、記憶に新しい。パンチョとしては長年の念願が 一つ成就したといってもいいだろう。大いに浮かれていたものだ。浮かれついでといったら、パンチョに失礼だ ろうが、今年に入ってとうとうパンチョは、アンタッチャブルと思われていた「ヅラ問題」に着手したのだ。 あるいはメジャーリーグ開幕戦、日本初開催を記念したのかも知れない。メジャーにとっての新たなチャレンジ の年を、自分にとっても新たなチャレンジの年にしたかったのかも知れない。決断の理由こそ定かではないが、 氏は「ヅラ」を少しばかり変えてきた。なんというのかな、ウェービーとでも言おうか。今までのランディ・ジ ョンソンの剛速球のような、真っ向勝負のヅラから、変化球をおりまぜた、「打たせてとる」かつらに変えたと いう感じだな。かつらだから、とっちゃまずいんだけど。 ともかく現在パンチョの頭に乗っているのは、明らかに今まで慣れ親しんできたものとは、違うヅラなのだ。 今はまだ、「ヅラに間違いない」という域を出てはいないが、間違いなく「はじめの一歩」をふみだしたのであ る。これからパンチョ氏は徐々に、徐々に、普通の髪型を目指すつもりだ。どのくらいの期間を要するのかは分 からない。長い戦いになることは間違いないだろう。しかしいつの日か、「そういえばパンチョってヅラじゃな かったっけ?」というあたりまでは到達してほしいものだ。たしかにまだ一合目にも到達していない。それでも やはりパンチョ氏は、敬愛してやまないメジャーリーグと時を同じくして、歴史的な一歩を踏み出したのである 。きっと大丈夫だよ。おでんを口につっこまれて、熱い熱い言ってた鶴太郎が、芸術家気取りの世の中だから。 いつかみんな忘れてくれるよ。ガンバレ、パンチョ。オレも忘れる努力をするぞ。 それにしても、先代のヅラはどうしたんだろうか。国宝に指定されたか。もう使わないんだったらぜひ譲って 欲しい。「パンチョのヅラ」。こんなお宝は、めったにあるものではない。タモリのアイパッチとどっこいどっ こいの超プレミアグッズだよね。ヅラをグッズって呼ぶのもなんだか失礼だけど。超プレミアアイテムかな。 うーん、ヅラってアイテムだよな、グッズじゃなくて。ハゲの必須アイテム。失礼。捨てちゃったのかな、前の ヅラ。 パンチョがゴミを出す区域で、半透明のビニール袋にヅラが透けて見えてたら、100パーセント、パンチョ のものって分かるな。ゴミの収集をする人も、色んなことを考えちゃうよね。こっそり抜き取って、インターネ ットオークションにでも出してないかな。どっかのオークションに出てたら、ぜひご一報を。絶対に競り落とし てみせるから。最近、なんだかオレの髪も薄くなってきたし。いやいやいや、かぶれないって、あれだけは。
April 23rd 2000 K.Oshita
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