May 25th 1969
San Jose Pop Festival, Santa Clara, Country Fairground, San Jose, CA, USA
 
HISTORIC CONCERT VOL. 2 HIGH TIMES AT SAN JOSE POP
Bootleg

1. Intro / Hear My Train A Comin' 11:13
2. Fire / Drum Solo 6:12
3. Spanish Castle Magic 4:59
4. Red House 11:23
5. I Don't Live Today 7:15
6. Foxy Lady 2:35
7. Purple Haze 2:37
8. Voodoo Child (Slight Return) 8:43
9. Villanova Junction Blues 5:03
10. Message To Love 2:16
11. Room Full Of Mirrors 1:58
12. Sunshine Of Your Love 4:35

MIDNIGHT BEAT / MD CD 050 / 1996
 後期のジミへの変貌を徐々に遂げつつある姿を、このアルバムを通して感じることが出来る。エクスペリエンス時代の放っておいたらどこに行ってしまうか分からない自由なプレイと同時に、一つ一つのフレーズを奥深く緻密なサウンドで埋めていくプレイが混在している。
  また、ウッドストック(1969年8月18日)以降、ライブでのヘビー・ローテーションとなった「Message To Love」 の原型がここにある。全体を通して言えるのは、ノエルの演奏はもうここまで来ると、ジミの方向性とは全く別の方へ向かってしまっているという点だ。
「Red House」などは特に、その傾向が顕著に現れており、後のビリーのようにあくまでもギターをひきたてる裏方に徹するのではなく、自らも前面にアピールしようとしている。そもそもギタリストだったノエルは、いつもこの調子で演奏していたが、如何せん演奏に幅がない。同じフレーズを何度も繰り返し、しかもそれがギター
と戦うように現れてしまっては、ジミもお手上げだろう。 
 ノエルの演奏は「Killing Floor」や「Fire」などのスピード感があり、しかも一定のリズムが保たれる曲ではそのビンビンと弦を叩く演奏がひきたつが、ジミの本領が発揮されるブルース感やグルーブ感、また緩急溢れる演奏の前では、実に安っぽいものに聞こえてしまう。
それどころか、ジミの内側から自然発生的に生まれてくる音の迸りにストップをかけてしまうのだ。これは、ビリーの演奏を一度でも聞いてみれば、一目瞭然であり、後にノエルが外された
のも十分に納得のいく話だと言える。

March 26th 1999 K.Seki